Uターン転職は通常の転職活動と同じように、書類選考や面接を受ける必要があるため志望動機の作成が必要です。
「田舎に帰りたい」「地方でゆっくり暮らしたい」などの理由はあっても、志望動機に書くべきか悩みますよね。
この記事ではUターン転職を考えている方に向けて、志望動機の書き方・例文を紹介します。
こんな方にオススメの記事です
Uターン転職を考えている方
Uターン転職の志望動機が思いつかない方
Uターン転職の志望動機に自信のない方
筆者について
元大手人材会社トップ営業。家庭の都合で東京⇒香川へUターン転職。転職関係の情報・Uターン転職の情報について発信中。
Uターン転職とは?
Uターン転職とは大学入学や就職に合わせて都会に出てきた人が、転職を機に地元に戻ることです。
都会では人口が集中しているため娯楽や仕事などの選択の幅が広い一方で、待機児童が多く子育てがしにくい、家賃が高く生活が厳しいなどのデメリットもあります。
Uターン転職を検討する理由
子育てをしやすい
家賃が安い
自然が豊か
地方の中小企業はUターン人材を渇望しています
地方の中小企業は慢性的な人手不足に苦しんでいます。
十分な人数の社員を雇うことができないため、教育体制が整っておらず退職者が増えるという悪循環に陥っている企業も多いです。
また、Uターン人材(首都圏からの転職者)は基礎的なビジネススキルが備わっていることが多く教育を行う必要がありません。
そのため、Uターン人材は地方の転職市場で人気が高く、どの企業も積極的に採用しています。
雇用指標の改善が進み、労働市場が逼迫した状態が続いている。厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率は1.34倍と高水準を記録。年々上昇する中で、企業の人手不足が顕在化している。
【Uターン転職】志望動機おススメ例文紹介!
まずは、Uターン転職の志望動機作成のコツについて紹介します。
Uターン転職の志望動機は2つのブロックから構成されています。
Uターン転職の志望動機=地元に戻ってくる理由+企業を選ぶ理由
地元に戻ってくる理由:親の介護、物価が安い、生活環境など
企業を選ぶ理由:業務内容、会社の将来性、労働環境など
地元に戻ってくる理由の文量が多くなりすぎないように調整しましょう。
【Uターン転職】志望動機作成時の注意点
地元に戻ってくる理由ばかり書かない
企業にどのように貢献できるかを書く
経験・スキルを前面に出す
それでは実際に例文を紹介していきます。
地元の発展に貢献したい【志望動機 例文】
地方企業では地域密着を売りにして、営業している企業がたくさんあります。
そのような企業に応募する際に「地元の発展に貢献したい」と伝える志望動機は効果的でしょう。
【例文】
前職では広告代理店で営業職として勤めていました。
家庭の事情で地元に戻ることになり、今まで培ってきた営業スキルを活かして地元の発展に貢献したく貴社の求人に応募いたしました。
貴社の手がけている〇〇の事業は他にはないサービスであり、大変魅力的だと感じています。
貴社の商品販売に携わることで、〇〇県の魅力を全国に発信していきます。
腰を据えて長く勤務したい【志望動機 例文】
企業はすぐ辞めてしまう人材よりも、長く働いてくれる人材を優先して採用します。
「長く勤めたい」という意思をはっきりと企業に伝えることはマイナス評価にはなりません。
長く勤めたいと考えているのであれば、正直に伝えるようにしましょう。
【例文】
私は貴社本社がある〇〇市で生まれ、いつか地元に戻りたいという気持ちを持ちながら働いていました。
そんな中、貴社の求人を拝見し私が前職で培った、新規顧客への営業スキルを活かせると思い応募いたしました。
貴社入社後には新規顧客獲得を行い、売上シェアを伸ばすことで貢献いたします。
また、生まれ育った〇〇市で家族を支えながら、定年まで勤務したいと考えております。
業務内容に共感したため【志望動機例文】
業務内容に共感し応募する際には、具体的にどのような点に共感し応募したのかを明確にしましょう。
また、事前にわかる業務内容については必ず調査しておきましょう。
業務内容について調べる手段としては下記の方法があります。
転職先の業務内容を調べる方法
ホームページを見る
口コミサイトなどを参考にする
地元の人に評判を聞く
転職エージェントに聞く
地元の情報誌を読んでみる
【例文】
転職活動を行うにあたって、〇〇業界に絞って転職活動に取り組みました。
様々な求人を目にする中で貴社の〇〇事業が、〇〇業界の中でもトップのシェアということを知り応募いたしました。
私は前職である機械メーカーで、目標対比130%の売上を毎年出すことが出来ていました。この営業スキルは貴社の〇〇事業の拡大に活かすことが出来ると考えております。
企業とのつながりの深さをPR【志望動機 例文】
地場の企業であれば、両親や親戚が転職希望先の企業と何かしら関係があることも多々あります。
そのような場合には、自分と企業のつながりにフォーカスして志望動機を書きましょう。
面接でも会話が盛り上がるキッカケとなるでしょう。
【例文】
〇〇業界を志望するにあたって、私の父が貴社の〇〇さんの丁寧な対応に感動したとの話を聞いたことから貴社を応募しようと考えました。
前職で培った対応能力を活かし、〇〇さんのようにお客様から信頼される営業担当を目指します。
書いてはいけない志望動機
転職先は、家から勤務地までの距離・仕事内容・給与などを踏まえて選びます。
ただ、それらの内容をそのまま志望動機に書いてしまってはいけません。
どうしても書きたいのであれば、書き方を工夫しましょう。
そのまま伝えるべきではない志望動機
家から近いから選んだ
楽そうな仕事だから選んだ
給料が他より高いから選んだ
家から近いから選んだ【書いてはいけない志望動機】
貴社は私の実家から歩いて5分の距離にあり、とても近いので応募いたしました。
貴社は私の実家から徒歩5分の場所にあり、以前より「技術力の強い会社」という評判を聞いておりました。大手自動車メーカーの技術者として培った経験を活かし、新製品開発に関わっていきたいです。
家から近いということだけではなく、しっかりと応募する動機を伝えるようにしましょう。
楽そうな仕事だから選んだ【書いてはいけない志望動機】
貴社の仕事内容を見る限りとても楽そうなので応募しました。
貴社の仕事内容を拝見し、前職である広告代理店での営業経験を活かせると感じ、応募いたしました。
仕事が楽そうに感じるのはあなたが「前職の経験が活かせるため、楽そうに感じる」ためです。
どのような経験が活かせるのかを考え、志望動機に落とし込みましょう。
給料が他より高いから選んだ【書いてはいけない志望動機】
給料がいいので応募しました。
貴社の人事評価制度をお伺いする中で、販売成績が給与に直接反映されることにやりがいを感じました。
給与や福利厚生に魅力を感じ応募することは間違っていません。
ただ、その点のみを志望動機にするのであれば、
制度について詳しく調査を行った上で応募するとよいでしょう。
Uターン転職で志望動機を書く前にしたほうがよい準備
Uターン転職で志望動機を書く前には、しかりと事前準備をしてからしましょう。
地域に関する魅力・企業に関する魅力を整理しておく
「なぜ、地元に戻って働くのか」、「なぜ、この企業に応募するのか」について深堀して考えておきましょう。
一度Uターン転職すると、距離や時間の関係からなかなか後戻りはできません。
しっかりと考えたうえで、後悔ない決断をしましょう。
転職エージェントを利用して志望動機を作成する
転職エージェントでは専任の担当者があなたにかわって、ネットでは集めにくい地元企業の採用基準や面接内容などを事前に情報収集してお伝え出来ます。
そのため、ほかの候補者に差をつけたうえで優位に面接を行うことができます。
Uターン転職は通常の転職活動とは異なり、やるべきことが多くなりがちです。
転職のプロのサポートを受けつつ転職活動を行うことで、理想の転職を実現しましょう。