目次
このような悩みを解決します。
退職前にボーナスを貰ったり、有給を使い切っておきたいですよね。
この記事では退職前のボーナス・有給への正しい向き合い方をお伝えします。
それぞれの関係性を理解し、無駄なく活用していきましょう。
こんな方にオススメの記事です
余った有給をすべて使ってから退職したい方
ボーナスを貰ってから退職したい方
転職したいけどいつ辞めるか悩んでいる方
筆者について
元大手人材会社トップ営業。家庭の都合で東京⇒香川へUターン転職。転職関係の情報・Uターン転職の情報について発信中。
ボーナスの成り立ち・海外のボーナス事情は?
まずは、ボーナスの成り立ちや、海外のボーナス事情について解説します。
ボーナスの成り立ちは?
日本で最初のボーナス(賞与)は、1876年に三菱商会が出した賞与です。
当初、社員の頑張りに報いる形で支給され、紡績会社や百貨店を中心に導入が進みました。
昭和以後には中小企業まで広まり、今では当たり前の制度になっています。
ボーナスの金額の算出方法とは?
ボーナスは労働者の勤務成績に応じて支給されるものとして定義されていますが、
支給条件については規定されていません。
賞与とは定期または臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないもの」
よって、会社によってボーナスの算出方法は異なります。
メジャーなボーナス算出方法は3通りです。
メジャーなボーナス算出方法
定額方式:役職によって金額が決められている(係長:20万円など)
給与連動方式:月の給与に対して支給率をかける(評定により2.0か月-3.0か月の間で変動など)
利益配分方式:支給できる総額をそれぞれの個人の成績・スキルによって割り振る
日本では利益配分方式を採用している企業が多く主流の算出方法となっています。
自分の所属する会社はどのような算出方法でボーナス額を決めているのか確認してみてもいいでしょう。
海外のボーナス事情
海外でも日本と同じように、ボーナスが支給されている国はあります。
ただし、日本のように給与に占めるボーナスの割合が高い国はありません。
海外のボーナス制度
中国、ベトナム、タイ:基本給1-2か月分のボーナスを旧正月ごろ支給
インド:基本給1-2か月分のボーナスを10-11月に支給
アメリカ:役職者を対象とし、業績に応じて給与の5-10%程度のボーナスを支給
正社員なのにボーナスがもらえないことってあるの?
ボーナスはそれぞれの会社の就業規則等で算出方法が決まります。
よって、「業績悪化時にはボーナスを支払わない」という内容が就業規則等に盛り込まれているようであれば、業績悪化を理由にボーナスが支払われないこともあります。
それ以外の理由でボーナスがもらえない、減額される場面について解説していきます。
【ボーナスがもらえない状況①】ボーナス支払い日に条件を満たしていない
みなさんは今働いている会社のボーナスの支給条件をご存じですか?
ボーナス支給条件の例
一定期間(3ヵ月以上など)在籍していること
ボーナス支給条件は、会社ごとの就業規則によって定められています。
就業規則が無い小規模の会社の場合にも条件が定められている場合があるので、支給条件についてあらかじめ確認しておきましょう。
【ボーナスがもらえない状況②】転職などの自己都合退職
ボーナス支給日の前に退職してしまった場合にはボーナスは支給されません。
退職前にボーナスを貰ってから辞めたい場合には、
ボーナス支給日まで会社に所属しておくようにしましょう。
また、4月入社の新入社員などは4-5月の労働にあわせてボーナス支給されることが多いです。
【ボーナスが減額される状況】産前産後・育児休暇・介護休業中の社員
産前産後・育児休暇・介護休暇中の社員のボーナスは支給額の何割か減額とになる場合が多いです。
会社によって変わりますが、本来のボーナスの70%、60%などと規定されています。
それぞれの休暇を申請する前に支給条件確認を確認しておきましょう。
ボーナスと退職|おさえておくべき関係性
毎年6月・12月はボーナスを貰ってから退職する人が多いため、求職者が増加します。
それだけ、ボーナスと退職は密接な関係があります。
ボーナス前に退職を伝えるとが減額されるかも
ボーナスの支給において、支給日より前に退職を伝えた場合に支給額が減ってしまうケースがあります。
1996年に起きたベネッセコーポレーション事件においても、退職を伝えたため賞与が80%程度カットされる事例が起きています。
判決としては80%カットは違法であると判断され、20%カットに限って認めるとの判決が下されています。
ベネッセコーポレーション事件
賞与の支給基準として、中途採用者の冬期賞与は基礎額の四か月分とされるが、一二月三一日までに退職を予定している者については、四万円に在職月数を乗じた額とすると定められていた会社で、基礎額の四か月分の冬期賞与が支払われた中途採用者が、年内に退職したことを理由に、四万円に在職月数を乗じた額との差額の返還を求められた事例。
引用元:労働基準判例検索
ボーナス支払日に有給休暇消化中でもボーナスは貰える
有給休暇取得中は会社に在籍している状態です。
よって、ボーナス支払日に有給休暇取得中であったとしても、ボーナスを受け取ることは可能です。
退職前に余った有給をどうするべきか
転職するにあたり、今の会社で余った有給についてはすべて消化しておきたいもの。
余った有給をどのようにすべきか悩みますよね。
実際に、退職前の有給についてどのように取り扱うべきか解説します。
有給休暇を使う権利は誰でもある
結論としては余った有給休暇はすべて消化しても全く問題ありません!
有給休暇の取得は労働者に与えられる権利であり、退職が決まっている場合でも会社は拒否できないからです。
ちなみに有給休暇申請への対応として、唯一会社ができるのは「時季変更権」です。
あくまで時季の変更をするものであって、有給休暇の取り消しはできません。
労働者の権利ですので、気にせず有給申請しておきましょう。
時季変更権とは
その時期に有給休暇を与えることで「事業の正常な運営を妨げる場合」に限って有給休暇の時期を変更することが可能です。
退職前の有給消化は2パターンの方法がある
退職前の有給休暇の消化方法は大きく2つあります。
退職前の有給休暇の消化方法
最終出勤日と退社日が同じ場合
最終出勤日と退社日が異なる場合
それぞれ解説しますので、自分に合った方法で有給休暇を取得しましょう。
最終出勤日と退社日が同じ場合
有給を消化した後、最終出勤日と退社日を同じ日に取得する方法です。
最終出勤日については身の回りの片づけをしたり、お世話になった方にあいさつ回りをしたりすることが多いです。
最終出勤日と退社日が異なる場合
最終出勤日と退社日が異なる場合です。最終出勤日が会社に来る最終日となるので、
最終出勤日に身の回りの片づけやあいさつ回りを行います。
まとめ 有給はすべて使い切り、ボーナスを貰ってから退職しましょう!
退職前にはボーナスをもらい、有給をすべて使い切ってから辞めましょう。
もし、上司から止められた場合にはもう一度この記事を読んだうえで人事部に相談してみましょう。
それでもダメなようであれば最寄りの労働基準監督署に相談してみましょう。
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